設計の見直しの提案事例
当社では管材メーカー様、部品メーカー様から図面をいただいて製造いたしておりますが、実際の加工方法やコストを考慮し、必要に応じては設計の見直しを提案する場合もございます。実際に当社で製作した部品のひとつをご紹介したいと思います。
特殊継手の製造
加工内容
特殊継手の製造
問題点
継手の製造において、銅合金鋳物に切削加工を行う仕事でしたが、鋳物の製造段階で設計に少し問題がありました。具体的には、製品の形状によって肉厚な部分と肉薄な部分で流し込んだ銅合金の固まる時間にタイムラグがあり、「巣」が発生しやすくその部分の強度が落ちてしまうという点でした。
実際に行った対策
製品の形状を大幅に変えるわけにもいかず、また一からの削り出しではコストがかかりすぎてしまいます。そこで、製品の用途をお聞きし、鋳造法案などを検討し、安定した品質になるような設計を提案しました。コストを増加させることなく製品の品質を保てたことでお客様から非常に満足していただけて、よい仕事ができたと思います。